私は下手人は大江春泥の外にはないと思った。
春泥はきっと、六郎氏が小梅の碁友達の家を辞して、帰途吾妻橋を通りかかった折、彼を汽船発着所の暗がりへ連れ込み、そこで兇行を演じ、死体を河中へ投棄したものに相違ない。
時間の点から云っても、春泥が浅草辺にうろうろしていたという本田の言葉から推しても、いや現に彼は六郎氏の殺害を予告さえしていたのだから、下手人が春泥であることに、疑を挟む余地はないのだ。
私は下手人は大江春泥の外にはないと思った。
春泥はきっと、六郎氏が小梅の碁友達の家を辞して、帰途吾妻橋を通りかかった折、彼を汽船発着所の暗がりへ連れ込み、そこで兇行を演じ、死体を河中へ投棄したものに相違ない。
時間の点から云っても、春泥が浅草辺にうろうろしていたという本田の言葉から推しても、いや現に彼は六郎氏の殺害を予告さえしていたのだから、下手人が春泥であることに、疑を挟む余地はないのだ。