つまり、六郎氏は、一冊の「屋根裏の遊戯」によって、一方では彼の病癖のこよなき知己を、一方では彼にとっては憎むべき昔の恋の仇敵を、同時に発見したのです。
そして、その知識に基いて、実に驚くべき悪戯を思いついたのであります。
静子の独居の隙見は成程甚だ彼の好奇心をそそったには相違ないのですが、惨虐色情者の彼が、それ丈けで、そんな生ぬるい興味丈けで、満足しよう筈はありません。
つまり、六郎氏は、一冊の「屋根裏の遊戯」によって、一方では彼の病癖のこよなき知己を、一方では彼にとっては憎むべき昔の恋の仇敵を、同時に発見したのです。
そして、その知識に基いて、実に驚くべき悪戯を思いついたのであります。
静子の独居の隙見は成程甚だ彼の好奇心をそそったには相違ないのですが、惨虐色情者の彼が、それ丈けで、そんな生ぬるい興味丈けで、満足しよう筈はありません。