それには静子がどれ程巧みに夫を説いたか、六郎氏がどうしてその意見に従う気になったかは明瞭でありませんけれど、兎も角、その日から六郎氏は天井の隙見が出来なくなってしまったのです。
併し、想像をたくましくするならば、六郎氏は其頃は、もう天井の隙見にもやや飽きが来ていたのかも知れません。
そして、寝室が洋館に代ったのを幸いに、又別の悪戯を考案しなかったとは云えません。
それには静子がどれ程巧みに夫を説いたか、六郎氏がどうしてその意見に従う気になったかは明瞭でありませんけれど、兎も角、その日から六郎氏は天井の隙見が出来なくなってしまったのです。
併し、想像をたくましくするならば、六郎氏は其頃は、もう天井の隙見にもやや飽きが来ていたのかも知れません。
そして、寝室が洋館に代ったのを幸いに、又別の悪戯を考案しなかったとは云えません。