それ故、若しかしたら、六郎氏がそこの窓から落ちたのではないかと、考えたことは考えたのですが、彼の死因が水死ではなくて、背中の突傷だったものですから、私は長い間迷わなければなりませんでした。
ところが、ある日、私はふと甞つて読んだ南波杢三郎氏著「最新犯罪捜査法」の中にあった、この事件と似よりの一つの実例を思出したのです。
同書は私が探偵小説を考える際、よく参考にしますので、中の記事も覚えていた訳ですが、その実例というのは次の通りであります。
それ故、若しかしたら、六郎氏がそこの窓から落ちたのではないかと、考えたことは考えたのですが、彼の死因が水死ではなくて、背中の突傷だったものですから、私は長い間迷わなければなりませんでした。
ところが、ある日、私はふと甞つて読んだ南波杢三郎氏著「最新犯罪捜査法」の中にあった、この事件と似よりの一つの実例を思出したのです。
同書は私が探偵小説を考える際、よく参考にしますので、中の記事も覚えていた訳ですが、その実例というのは次の通りであります。