静子は可なり面やつれをしていたけれど、その青白さは彼女の生地であったし、身体全体にしなしなした弾力があって、芯に陰火の燃えている様な、あの不思議な魅力は、少しも失せていなかったばかりか、其頃はもう毛織物の時候で、古風なフランネルを着ている彼女の身体の線が、今までになくなまめかしくさえ見えたのである。
私は、その毛織物をふるわせてくねくねと蠢く、彼女の四肢の曲線を眺めながら、まだ知らぬ着物に包まれた部分の彼女の肉体を、悩ましくも心の内に描いて見るのだった。
そうして暫く話している内に、酒の酔が私にすばらしい計画を思いつかせた。