だが、ある日、静子が芍薬の大きな花束の中に隠して、例の六郎氏常用の外国製乗馬鞭を持って来た時には、私は何だか怖くさえなった。
彼女はそれを私の手に握らせて、六郎氏の様に彼女のはだかの肉体を、打擲せよと迫るのだ。
恐らくは長い間の六郎氏の残虐が、とうとう彼女にその病癖をうつし、彼女は被虐色情者の、耐え難い慾望にさいなまれる身となり果てていたのである。
だが、ある日、静子が芍薬の大きな花束の中に隠して、例の六郎氏常用の外国製乗馬鞭を持って来た時には、私は何だか怖くさえなった。
彼女はそれを私の手に握らせて、六郎氏の様に彼女のはだかの肉体を、打擲せよと迫るのだ。
恐らくは長い間の六郎氏の残虐が、とうとう彼女にその病癖をうつし、彼女は被虐色情者の、耐え難い慾望にさいなまれる身となり果てていたのである。