やや暫くそうしていたが、唇を離すと、今度は私の耳を人指し指で、巧みにくすぐりながら、そこへ口を近づけて、まるで子守歌の様な甘い調子で、ボソボソと囁くのだった。
「あたし、そんな怖い話で、大切な時間を消してしまうのが、惜しくてたまらないのですわ。
あなた、あなた、私のこの火の様な唇が分りませんの、この胸の鼓動が聞えませんの。
やや暫くそうしていたが、唇を離すと、今度は私の耳を人指し指で、巧みにくすぐりながら、そこへ口を近づけて、まるで子守歌の様な甘い調子で、ボソボソと囁くのだった。
「あたし、そんな怖い話で、大切な時間を消してしまうのが、惜しくてたまらないのですわ。
あなた、あなた、私のこの火の様な唇が分りませんの、この胸の鼓動が聞えませんの。