いや、もっと突込んで云えば、嘗つてあなたが春泥の小説の中に書いた通り、犯罪そのものに、殺人そのものに、云い知れぬ魅力を感じたのだ。
それには丁度春泥という完全に行方不明になった架空の人物がある。
この者に嫌疑をかけて置いたならば、あなたは永久に安全でいることが出来た上、いやな夫には別れ、莫大な遺産を受継いで、半生を勝手気ままに振舞うことが出来る。
いや、もっと突込んで云えば、嘗つてあなたが春泥の小説の中に書いた通り、犯罪そのものに、殺人そのものに、云い知れぬ魅力を感じたのだ。
それには丁度春泥という完全に行方不明になった架空の人物がある。
この者に嫌疑をかけて置いたならば、あなたは永久に安全でいることが出来た上、いやな夫には別れ、莫大な遺産を受継いで、半生を勝手気ままに振舞うことが出来る。