でも、暗闇と、暗闇の中に住むものとが、私を怖がらせたのは云うまでもないけれど、それらにもまして、いつもながらこの森の無限が、奥底の知れぬ恐怖を以て、私に迫った。
それは、生れ出たばかりの嬰児が、広々とした空間に畏怖して、手足をちぢめ、恐れ戦くが如き感じであった。
私は「母さん、怖いよう」と、叫びそうになるのを、やっとこらえながら、一刻も早く、暗の世界を逃れ出そうと、あがいた。
でも、暗闇と、暗闇の中に住むものとが、私を怖がらせたのは云うまでもないけれど、それらにもまして、いつもながらこの森の無限が、奥底の知れぬ恐怖を以て、私に迫った。
それは、生れ出たばかりの嬰児が、広々とした空間に畏怖して、手足をちぢめ、恐れ戦くが如き感じであった。
私は「母さん、怖いよう」と、叫びそうになるのを、やっとこらえながら、一刻も早く、暗の世界を逃れ出そうと、あがいた。