そこの主人はこの町の三等郵便局に十何年勤続して、月給僅に五拾円、盆暮れの手当てが各々二拾円に充たないという身の上であった。
その中で晩酌を欠かした事のない酒好きではあったけれど、極めて律義者で、十何年という長の月日を、恐らく一日も欠勤せずに通した様な男であった。
それで年は五十を越しているらしいのだが、結婚がおそかったものと見えて、十二歳を上に六人の子宝(?
そこの主人はこの町の三等郵便局に十何年勤続して、月給僅に五拾円、盆暮れの手当てが各々二拾円に充たないという身の上であった。
その中で晩酌を欠かした事のない酒好きではあったけれど、極めて律義者で、十何年という長の月日を、恐らく一日も欠勤せずに通した様な男であった。
それで年は五十を越しているらしいのだが、結婚がおそかったものと見えて、十二歳を上に六人の子宝(?