それ以来、私は幾度闇夜の蔵へ忍んで参ったことでございましょう。
そして、そこで、夫達の様々の睦言を立聞きしては、どの様に、身も世もあらぬ思いをいたしたことでございましょう。
その度毎に、どうかして相手の女を見てやりましょうと、色々に苦心をしたのですけれど、いつも最初の晩の通り、蔵から出て来るのは夫の門野だけで、女の姿なぞはチラリとも見えはしないのでございます。
それ以来、私は幾度闇夜の蔵へ忍んで参ったことでございましょう。
そして、そこで、夫達の様々の睦言を立聞きしては、どの様に、身も世もあらぬ思いをいたしたことでございましょう。
その度毎に、どうかして相手の女を見てやりましょうと、色々に苦心をしたのですけれど、いつも最初の晩の通り、蔵から出て来るのは夫の門野だけで、女の姿なぞはチラリとも見えはしないのでございます。