江戸川乱歩 『木馬は廻る』 僅か七円何十銭のおあしが、そうかと云って、彼にもままにならぬことを思うと、一層むしゃくしゃしないではいられなかった。 「やけに、鳴らすね」 彼の隣に席をしめた、若い太鼓叩きが、ニヤニヤしながら彼の顔を見た程も、彼は、滅茶苦茶にラッパを吹いて見た。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア