格二郎も、お客の隙を見て、楽隊台を降りて、別に手を洗う積りはなかったけれど、お冬の姿が見えぬので、若しや洗面所ではないかと、その板囲いの中へ入って見た。
すると、偶然にも、丁度お冬が洗面台に向うむきになって、一生懸命顔を洗っている、そのムックリふくらんだお尻の所に、さい前の附文が、半分ばかりもはみ出して、今にも落ち相に見えるのだ。
格二郎は、最初からその気で来たのではなかったけれど、それを見るとふと抜取る心になって、
格二郎も、お客の隙を見て、楽隊台を降りて、別に手を洗う積りはなかったけれど、お冬の姿が見えぬので、若しや洗面所ではないかと、その板囲いの中へ入って見た。
すると、偶然にも、丁度お冬が洗面台に向うむきになって、一生懸命顔を洗っている、そのムックリふくらんだお尻の所に、さい前の附文が、半分ばかりもはみ出して、今にも落ち相に見えるのだ。
格二郎は、最初からその気で来たのではなかったけれど、それを見るとふと抜取る心になって、