その旅人宿二軒へは、人をやったり電話をかけたりして問合せたけれど、N某君の現在の居所は全く不明であった。
記録というのは、真赤な革表紙で綴じ合せた、二冊の部厚な手紙の束であった。
全体が同じ筆蹟、同じ署名で、名宛人も初めから終りまで例外なく同一人物であった。
その旅人宿二軒へは、人をやったり電話をかけたりして問合せたけれど、N某君の現在の居所は全く不明であった。
記録というのは、真赤な革表紙で綴じ合せた、二冊の部厚な手紙の束であった。
全体が同じ筆蹟、同じ署名で、名宛人も初めから終りまで例外なく同一人物であった。