そこで私は、私の買取った二冊の記録を、殆ど加筆しないでそのまま発表する決心をした。
書翰集のところどころに、手紙の受取人の筆蹟と覚しく、赤インキで簡単な感想或は説明が書き入れてあるが、これも事件を理解する上に無用ではないと思うので、殆ど全部(註)として印刷することにした。
事件は数年以前のものであるし、若しこの記録が事の真相であったとしても、迷惑を感じる関係者は多く故人となっているので、発表を憚る所は殆どないのであるが、念の為に書翰中の人名、地名は凡て私の随意に書き改めた。
そこで私は、私の買取った二冊の記録を、殆ど加筆しないでそのまま発表する決心をした。
書翰集のところどころに、手紙の受取人の筆蹟と覚しく、赤インキで簡単な感想或は説明が書き入れてあるが、これも事件を理解する上に無用ではないと思うので、殆ど全部(註)として印刷することにした。
事件は数年以前のものであるし、若しこの記録が事の真相であったとしても、迷惑を感じる関係者は多く故人となっているので、発表を憚る所は殆どないのであるが、念の為に書翰中の人名、地名は凡て私の随意に書き改めた。