江戸川乱歩 『悪霊』 僕は梯子を掛けてその窓へ昇って行った。 窓の鉄棒につかまって、もう殆ど暗くなっているその土蔵の二階を、僕はじっと窺き込んでいた。 猫の様に僕の瞳孔が開いて暗がりに慣れるのに数十秒かかったが、併しやがて、ぼんやりとそこに在る物が浮上って来た。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア