その珍らしい霊媒というのは、先にちょっと触れた龍ちゃんという盲目の娘のことで、三月程前までは熊浦氏の手元で養われていたのを、黒川先生が引取って世話をしているのだ。
熊浦氏の容貌風采は、変り者の多い会員の中でも殊更に異様だ。
氏はいつも色のさめた、併し手入れの行届いた折目正しいモーニングを着用して、夏でも白い手袋をはめて、よく光った靴を穿いて、骸骨の握りのついたステッキをついて、少しびっこを引きながらやって来る。
その珍らしい霊媒というのは、先にちょっと触れた龍ちゃんという盲目の娘のことで、三月程前までは熊浦氏の手元で養われていたのを、黒川先生が引取って世話をしているのだ。
熊浦氏の容貌風采は、変り者の多い会員の中でも殊更に異様だ。
氏はいつも色のさめた、併し手入れの行届いた折目正しいモーニングを着用して、夏でも白い手袋をはめて、よく光った靴を穿いて、骸骨の握りのついたステッキをついて、少しびっこを引きながらやって来る。