二人は真暗な玄関を上ると、ジメジメとした畳を踏みながら、奥まった座敷へ、棺を運んで行った。
書院窓のついた、十畳の座敷だ。
その部屋丈けは割に明るい電燈が下っているけれど、うす黒くなった襖、破れた障子、雨漏りの目立つ砂壁、すすけた天井、凡ての様子がイヤに陰気で、まるで相馬の古御所といった感じだ。
二人は真暗な玄関を上ると、ジメジメとした畳を踏みながら、奥まった座敷へ、棺を運んで行った。
書院窓のついた、十畳の座敷だ。
その部屋丈けは割に明るい電燈が下っているけれど、うす黒くなった襖、破れた障子、雨漏りの目立つ砂壁、すすけた天井、凡ての様子がイヤに陰気で、まるで相馬の古御所といった感じだ。