と思うと気が気でなく、直ぐ東京へ引返そうと、友人の玄関を出た途端、ふと妙なものが彼の目にとまった。
それは新聞の号外みたいな一枚の紙片で、初号活字でベタベタと何か印刷したものであったが、風に吹かれて、ヒラヒラと地上を飛んで行くのを、目で追っている内に、ヒョイと「恐怖王」という活字が見えた。
「オヤッ」と思って、それを追ったが、小さなつむじ風が、どこまでも紙片を運んで行くので、ついそれに引かされて、海岸へのダラダラ坂を降り切ってしまった。
と思うと気が気でなく、直ぐ東京へ引返そうと、友人の玄関を出た途端、ふと妙なものが彼の目にとまった。
それは新聞の号外みたいな一枚の紙片で、初号活字でベタベタと何か印刷したものであったが、風に吹かれて、ヒラヒラと地上を飛んで行くのを、目で追っている内に、ヒョイと「恐怖王」という活字が見えた。
「オヤッ」と思って、それを追ったが、小さなつむじ風が、どこまでも紙片を運んで行くので、ついそれに引かされて、海岸へのダラダラ坂を降り切ってしまった。