夏目漱石 『硝子戸の中』 病がようやく怠って、床の外へ出られるようになってから、私は始めて茶の間の縁に立って彼の姿を宵闇の裡に認めた。 私はすぐ彼の名を呼んだ。 しかし生垣の根にじっとうずくまっている彼は、いくら呼んでも少しも私の情けに応じなかった。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア