夏目漱石 『硝子戸の中』 翌朝書斎の縁に立って、初秋の庭の面を見渡した時、私は偶然また彼の白い姿を苔の上に認めた。 私は昨夕の失望を繰り返すのが厭さに、わざと彼の名を呼ばなかった。 けれども立ったなりじっと彼の様子を見守らずにはいられなかった。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア