片手美人
京子の居間は、十畳程の洋室で、一方の隅には彫刻のある書きもの机、廻転椅子、書棚等が置かれ、別の隅には、贅沢な化粧台、又別の隅には大きな竪型のピアノが黒く光っていた。
蘭堂は伯爵夫妻とその部屋に這入って行ったが、流石は探偵小説家、まず絨氈に目を注いだ。
片手美人
京子の居間は、十畳程の洋室で、一方の隅には彫刻のある書きもの机、廻転椅子、書棚等が置かれ、別の隅には、贅沢な化粧台、又別の隅には大きな竪型のピアノが黒く光っていた。
蘭堂は伯爵夫妻とその部屋に這入って行ったが、流石は探偵小説家、まず絨氈に目を注いだ。