浅草の仁王門の大提灯みたいな、ベラ棒に巨大な、真赤にすき通った、鯨の心臓である。
赤い心臓からは、老樹の根の様な大動脈、大静脈が、ウネウネと這い出して、遠く百ひろの彼方まで続いていた。
そこに、大鯨の大腸小腸が、青黒く、大小無数のおろちの形でもつれ合っているのだ。
浅草の仁王門の大提灯みたいな、ベラ棒に巨大な、真赤にすき通った、鯨の心臓である。
赤い心臓からは、老樹の根の様な大動脈、大静脈が、ウネウネと這い出して、遠く百ひろの彼方まで続いていた。
そこに、大鯨の大腸小腸が、青黒く、大小無数のおろちの形でもつれ合っているのだ。