治良右衛門がびっくりして尋ねた。
「迷路の中心からと云い度いのですが、それは誰が考えても不可能です。
もっと近い所、例えば風船の繋留所の真下からでも発射したとすれば、そして誰にも気づかれぬ間に森の中へ逃込んだとすれば、満更出来ないことでもありますまい」
治良右衛門がびっくりして尋ねた。
「迷路の中心からと云い度いのですが、それは誰が考えても不可能です。
もっと近い所、例えば風船の繋留所の真下からでも発射したとすれば、そして誰にも気づかれぬ間に森の中へ逃込んだとすれば、満更出来ないことでもありますまい」