あるものは、五色の紙で出来た、おもちゃの鎧を、あるものは、全身すき通って見える薄い薄い紗の衣を、あるものは、ハワイ土人の棕櫚の腰巻きばかりを、あるものはグット意気なモダーン水着を、その他種々雑多の、安っぽい、けばけばしい、併し無邪気な仮装に包まれていた。
そのむき出しのお乳と、すき通るお尻の、半裸体の男女の中に、たった一人丈け、異端者の様に、不気味な扮装の男が混っていた。
彼はうす汚れた手拭で鼻の先に頬冠りをして、細い碁盤縞の日本キモノに三尺帯、そのお尻をはしょって、ふところには、九寸五分が覗いていようという趣向である。