江戸川乱歩 『地獄風景』 治良右衛門は、もう足の下の追手達をからかいもせず、黙々として、空の梯子を駈昇って行った。 猿の様に早かった。 やがて十数丈の繩梯子も尽き、ゴンドラの中から鮎子の白い手が、治良右衛門を引き上げた。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア