扉が開かれると、真先に橘が飛び込んだが、入口の真正面の壁際に据えてある寝台の方へつかつかと駈て行った橘は、そこで棒立になり「呀ッ」と微な叫びを洩した。
寝台の上には、上衣を脱いだ胴衣一枚の林一郎が、左胸に貫通銃創を受けて横たわっていた。
生々しい血潮は、胴衣から流れて白いシーツを紅に染め、まだ乾ききらず血の匂いを漂わしている。
扉が開かれると、真先に橘が飛び込んだが、入口の真正面の壁際に据えてある寝台の方へつかつかと駈て行った橘は、そこで棒立になり「呀ッ」と微な叫びを洩した。
寝台の上には、上衣を脱いだ胴衣一枚の林一郎が、左胸に貫通銃創を受けて横たわっていた。
生々しい血潮は、胴衣から流れて白いシーツを紅に染め、まだ乾ききらず血の匂いを漂わしている。