次に封筒を手に取って一瞥し、今度は洋服のポケットを捜って時計の鎖に附いた磁石を取り出し、その磁石を見ては又窓から首を出して空を眺めたり、じっと机の上を見詰たり、後を振り返って部屋の隅の寝台の方を見たり、そんな事を何遍か繰返していたが、その時、母屋の方から廊下伝いに惶しい人の足音が聞えて来た。
すると、何思ったか橘は急に慌てだし、ポケットから取り出した鉛筆でそそくさと机の上に猟銃の位置と玻璃瓶の位置との印をつけた。
半開きになった窓にも、その開き加減を同じように鉛筆で印た。
次に封筒を手に取って一瞥し、今度は洋服のポケットを捜って時計の鎖に附いた磁石を取り出し、その磁石を見ては又窓から首を出して空を眺めたり、じっと机の上を見詰たり、後を振り返って部屋の隅の寝台の方を見たり、そんな事を何遍か繰返していたが、その時、母屋の方から廊下伝いに惶しい人の足音が聞えて来た。
すると、何思ったか橘は急に慌てだし、ポケットから取り出した鉛筆でそそくさと机の上に猟銃の位置と玻璃瓶の位置との印をつけた。
半開きになった窓にも、その開き加減を同じように鉛筆で印た。