借り手は大阪から来た人で、怪しい噂を少しも知りませんでしたし、ビルディングの事務所にしては、少しでも室料の稼ぎになることですから、何も云わないで、貸してしまったのです。
まさか、半年もたった今頃、また同じことが繰返されようとは、考えもしなかったのでしょう。
併し、少くも僕丈けは、この借手も、きっと首を吊るに違いないと信じきっていました。
借り手は大阪から来た人で、怪しい噂を少しも知りませんでしたし、ビルディングの事務所にしては、少しでも室料の稼ぎになることですから、何も云わないで、貸してしまったのです。
まさか、半年もたった今頃、また同じことが繰返されようとは、考えもしなかったのでしょう。
併し、少くも僕丈けは、この借手も、きっと首を吊るに違いないと信じきっていました。