熱帯地方に棲息する蠍という毒虫は、蜘蛛の一種であるけれど、伊勢海老を小さくした様な醜怪な姿をしていて、どんな大きな相手にも飛び掛って来る、凶悪無残の妖虫である。
そいつが獲物を見つけると、頭部についている二本の鋏で、相手をグッと圧えつけて置いて、節になった尻尾を、クルクルと弓の様に醜くそらせて、その先端の鋭い針で、敵の体内に恐ろしい毒汁を注射するのだ。
この毒虫にかかっては、人間でさえも気違いの様に踊り出して、踊り狂って、遂には死んでしまうということである。
熱帯地方に棲息する蠍という毒虫は、蜘蛛の一種であるけれど、伊勢海老を小さくした様な醜怪な姿をしていて、どんな大きな相手にも飛び掛って来る、凶悪無残の妖虫である。
そいつが獲物を見つけると、頭部についている二本の鋏で、相手をグッと圧えつけて置いて、節になった尻尾を、クルクルと弓の様に醜くそらせて、その先端の鋭い針で、敵の体内に恐ろしい毒汁を注射するのだ。
この毒虫にかかっては、人間でさえも気違いの様に踊り出して、踊り狂って、遂には死んでしまうということである。