身も心もきっと蠍の様に醜怪な獰悪な奴に違いないとは想像しても、そいつの正体がまるで分らないものだから、目に見える蠍などよりは、幾層倍も気味悪く恐ろしく感じられた。
新聞が「妖虫事件」という異様な見出しをつけて、この事件を報道したのも尤もであった。
そいつは「妖虫」の名に価する怪人物に相違なかった。
身も心もきっと蠍の様に醜怪な獰悪な奴に違いないとは想像しても、そいつの正体がまるで分らないものだから、目に見える蠍などよりは、幾層倍も気味悪く恐ろしく感じられた。
新聞が「妖虫事件」という異様な見出しをつけて、この事件を報道したのも尤もであった。
そいつは「妖虫」の名に価する怪人物に相違なかった。