相川守は、その翌晩の十一時頃、もう人影もない上野公園の中をテクテク歩いていた。
昼間は外の事に取りまぎれて、忘れるともなく忘れていたが、日が暮れて、夜が更けて行くに従って、彼の病癖と云ってもいい猟奇の心がムクムクと頭をもたげて、もうじっとしていられなくなった。
彼は家人に云えば止められるに極まっているので、それとなく家を出て、暫く銀座で時間をつぶしてから、バスで上野公園へやって来たのだ。
相川守は、その翌晩の十一時頃、もう人影もない上野公園の中をテクテク歩いていた。
昼間は外の事に取りまぎれて、忘れるともなく忘れていたが、日が暮れて、夜が更けて行くに従って、彼の病癖と云ってもいい猟奇の心がムクムクと頭をもたげて、もうじっとしていられなくなった。
彼は家人に云えば止められるに極まっているので、それとなく家を出て、暫く銀座で時間をつぶしてから、バスで上野公園へやって来たのだ。