(アッ、若しかしたらあの中にいるんじゃないかしら)
襖の隣に、何かの自然木の床柱と、壁の落ちた床の間の一部分とが見えているのだが、その床の間に、大型の支那鞄程もある頑丈な木箱が置いてあって、その三分一ばかりが視線の中に入っている。
若しやあの木箱の、ここからは見えない部分に穴があけてあって、山印という奴は、そこから覗いているのではあるまいか。
(アッ、若しかしたらあの中にいるんじゃないかしら)
襖の隣に、何かの自然木の床柱と、壁の落ちた床の間の一部分とが見えているのだが、その床の間に、大型の支那鞄程もある頑丈な木箱が置いてあって、その三分一ばかりが視線の中に入っている。
若しやあの木箱の、ここからは見えない部分に穴があけてあって、山印という奴は、そこから覗いているのではあるまいか。