江戸川乱歩 『妖虫』 それは春川月子の左の肩であった。 彼女は今、雨戸のすぐ前の縁側に、左の肩を上にして、妙な恰好で蹲まっているのに違いなかった。 その肩の一部分丈けが、丁度蝋燭の蔭なので、鼠色の山の様に、大写しになって見えているのだ。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア