江戸川乱歩 『妖虫』 彼は自働電話を見つけて、じき帰るから心配しない様にと、家の者に伝えて置いて、寝静まった大通りの夜霧の中を歩いて行った。 霧を破って、時々空車のヘッド・ライトが眼を射たけれど、直ぐ呼びとめる気にはならなかった。 彼は昂奮していたのだ。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア