江戸川乱歩 『妖虫』 金杉と云えば省線を隔てて、谷中とは目と鼻の間だ。 犯人は兇行現場を逃げ出して、今までこの見世物小屋に身を潜めていたのに違いない。 昼間は往来の烈しい大通りだけれど、今は人の影さえなく、流しタクシーもほんの時たま、通り魔の様に行き過ぎるばかりだ。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア