守は悪人の跫音が聞えなくなると、性懲もなく又跡を追おうとしたが、その横町は一度大通りからそれると、まるで迷路のように入組んだ細道になっていて、その上軒燈もない真暗闇なので、出来るだけ歩き廻って見たけれど、青眼鏡の行方をつきとめることは全く徒労に終った。
彼は仕方なく大通りに引返し、空車の通るのを待って、家に帰ったが、その途で、さい前の派出所へ立寄って、金杉での、恐ろしい出来事を報告するのを忘れなかった。
闇に浮く顔
守は悪人の跫音が聞えなくなると、性懲もなく又跡を追おうとしたが、その横町は一度大通りからそれると、まるで迷路のように入組んだ細道になっていて、その上軒燈もない真暗闇なので、出来るだけ歩き廻って見たけれど、青眼鏡の行方をつきとめることは全く徒労に終った。
彼は仕方なく大通りに引返し、空車の通るのを待って、家に帰ったが、その途で、さい前の派出所へ立寄って、金杉での、恐ろしい出来事を報告するのを忘れなかった。
闇に浮く顔