江戸川乱歩 『妖虫』 兇賊の正体も、その行方も全く不明なことが、人々の恐怖を倍加した。 あの醜怪な毒虫は、どこかの隅に、呼吸を殺して、じっと餌物を待っているのだ。 と思うと、若い娘さんなどは、夜遊びの帰り途、暗い辻々を曲るのも、ビクビクものであった。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア