麹町区六番地の陰気な屋敷町の中に、明治初期の様式の、実に古風な煉瓦造りの二階建てが、ポツンと取残された様に建っている。
建物のまわりには、煉瓦造りとは凡そ縁遠い黒板塀が、厳重に建てめぐらされ、石の門に、赤さびた鉄の扉が閉まっている。
これが老探偵三笠龍介氏の事務所兼邸宅なのだ。
麹町区六番地の陰気な屋敷町の中に、明治初期の様式の、実に古風な煉瓦造りの二階建てが、ポツンと取残された様に建っている。
建物のまわりには、煉瓦造りとは凡そ縁遠い黒板塀が、厳重に建てめぐらされ、石の門に、赤さびた鉄の扉が閉まっている。
これが老探偵三笠龍介氏の事務所兼邸宅なのだ。