江戸川乱歩 『妖虫』 それは上の書斎と、この地下室とを聯絡する通話管であったのだ。 あの異様に響く声は、まだ上にいるもう一人の三笠龍介に違いない。 今、一本の管を通して、本物と贋物と二人の三笠龍介が――稀代の殺人鬼と名探偵とが、まるで友達の様に話し合っているのだ。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア