江戸川乱歩 『妖虫』 悪魔がこの餌食のうちひしがれた艶めかしさを見たならば、どの様に狂喜したことであろう。 三笠老探偵は、眼鏡の奥の細めた目で、いつまでも美しい珠子を目守っている。 目守りながら、なぜか、彼の鬚に隠れた唇が、ニッと三日月型に微笑しているかに感じられた。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア