繩梯子と云っても、三笠氏のは普通の梯子型ではなくて、一尺置き程に、金属の環を結びつけて足がかりとした、一本の紐に過ぎないのだから、昇るのにもコツがあって、なかなかむずかしいのだが、老探偵は一匹の猿の様に、スルスルと、見事に昇って行った。
上から合図があったので、守も真似をして、やっとの思いでよじ昇ったが、見ると、探偵は書斎のドアを烈しく叩いている。
曲者が外から鍵をかけて立去ったのだ。
繩梯子と云っても、三笠氏のは普通の梯子型ではなくて、一尺置き程に、金属の環を結びつけて足がかりとした、一本の紐に過ぎないのだから、昇るのにもコツがあって、なかなかむずかしいのだが、老探偵は一匹の猿の様に、スルスルと、見事に昇って行った。
上から合図があったので、守も真似をして、やっとの思いでよじ昇ったが、見ると、探偵は書斎のドアを烈しく叩いている。
曲者が外から鍵をかけて立去ったのだ。