江戸川乱歩 『妖虫』 悪魔が歓喜に震える嗄声で云った。 彼の大胆な二本の腕が、不恰好に伸びて、しなやかな肉塊をしめつけた。 そして、醜い悪魔の顔と、紙の様に血の気の失せた美しい顔とが、目と目とが、唇と唇とが、五寸の近さで真正面に向き合った。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア