江戸川乱歩 『妖虫』 もがこうにも、悪魔の腕が万力の様に引締めている。 僅かに靴の先で、運転手の腰かけの背中を蹴るばかりだ。 自動車が速度をゆるめて、大きくカーヴしたかと思うと、今までチラチラと窓をかすめていた街燈の光が、パッタリ途絶えて、両側が真暗闇になった。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア