江戸川乱歩 『妖虫』 女だ。 この無残な轢死者はまだ若い女なのだ。 最後に、丸い光の中に入って来たのは、髪振り乱した娘の首、青ざめた唇の隅から、紅絲のような血を吐いて、一本の枕木の上に、チョコンと、獄門の形でのっかって、半白の目でじっとこちらを見つめている。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア