言葉が途切れたかと思うと、古沼の底のような沈黙の中に、キリキリと歯ぎしりの音が聞えて来た。
確かに青眼鏡の口からだ。
これが癖なのであろうか、それから後にも、彼は物を云いながら、ふと言葉を切っては、歯ぎしりを噛むのであったが、その幽なきしりの音が、この怪物を一入いやらしく不気味に感じさせないではおかなかった。
言葉が途切れたかと思うと、古沼の底のような沈黙の中に、キリキリと歯ぎしりの音が聞えて来た。
確かに青眼鏡の口からだ。
これが癖なのであろうか、それから後にも、彼は物を云いながら、ふと言葉を切っては、歯ぎしりを噛むのであったが、その幽なきしりの音が、この怪物を一入いやらしく不気味に感じさせないではおかなかった。