江戸川乱歩 『妖虫』 自動車の運転手を勤めていたこの少し薄のろらしい男は、さい前から、この場の有様を、芝居でも見物するように、暗い隅っこに身をよけて、ボンヤリと立ちつくしていたのだ。 「そんなにポンポン云わなくっても、今手伝うよ。 だが親方、仲間はこれっ切りなのかい」 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア