江戸川乱歩 『妖虫』 その下から現われたのは、読者も大方推察されていた通り、名探偵三笠龍介氏の白髪頭と白髯とであった。 実に異様な光景であった。 そこには、おぼろげな電燈の光の中に、白髪、白髯、ロイド眼鏡、寸分違わぬ二人の三笠龍介が、一間とは隔たぬ距離で向き合っていた。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア