江戸川乱歩 『妖虫』 不意をうたれて、みじめにぶっ倒れた。 冷い土が鼻面に、口の中に。 痛さに暫くは身動きも出来ないでいると、背中に負ぶさっていた珠子の身体が、スーッと宙に浮いて、その代りに、チクチクと肌を刺す竹藪の一塊りが、彼の上にドッと倒れかかって来た。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア