さて、前章の出来事のあった翌日の午後、東京市内のあちこちに、じつに変てこな事件が続発した。
第一の事件は、午後三時頃、大川の浜町河岸に近いある倉庫の岸に舫っていた伝馬船の船頭の女房が、舟の艫から紐つきバケツをおろして、河水を汲んでいると、そのバケツの中へ、肘の所から切断された、白っぽい人間の腕が入って来たのだ。
「ワア、大変だア」
さて、前章の出来事のあった翌日の午後、東京市内のあちこちに、じつに変てこな事件が続発した。
第一の事件は、午後三時頃、大川の浜町河岸に近いある倉庫の岸に舫っていた伝馬船の船頭の女房が、舟の艫から紐つきバケツをおろして、河水を汲んでいると、そのバケツの中へ、肘の所から切断された、白っぽい人間の腕が入って来たのだ。
「ワア、大変だア」